第1回
子育てはハッピーな事業
第2回
父親の心構え
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友人が、自分が幼稚園児の時のエピソードを聞かせてくれた。
「朝、父親が”帰りにシュークリームを買って来てあげるからな”と約束してくれた。
夕方が待ち遠しかったが、父親はなかなか帰ってこない。遅くなってようやく帰ってきたと思ったら、なんと手ぶらだった。1日中忙しくて買う時間がなかったんだと父親は言い、明日は必ず買ってくるから、と僕をなだめた。でも、僕は許せなかった。「お父さんのうそつき」と思って、父親にかみついた。
すると父親は、疲れていただろうに、再びシュークリームを買いに出かけていったんだ。
当時は、今のようにコンビニがあるわけでもなく、遅くまで開いている店もなかったはずだから、そうとう苦労したと思う。でも、どこでどう手に入れたのか、シュークリームを買って帰り、眠りかけていた僕に食べさせてくれたんだ。うれしかった。
仕事でヘトヘトだったんだと今ならわかる。
今なら許せる。でも僕との約束を守ろうと必死だった父親を、僕はエライと思った。」
友人は、40年以上も昔の話を今もおぼえている。
多分、自分の子どもとの約束を守る父親になっているはずである。
日頃、偉そうなクチをたたいていても、肝心なところで、逃げては子どもの信頼を得ることなど、とうてい無理だ。自分の約束不履行をタナに上げて、その場しのぎの言い訳をしたり、ごまかして切り抜けようとするのはいけない。それに小さい子どもだからと甘く見るのは、もっといけない。
人間の評価は言葉ではなく「行動」で決まる。父親たるもの、行動で示すことだ。小さな約束でも守り、守ることの大切さを子どもに伝えようとするならば、父親が率先してそれを示していくことだ。
「行動」で示すことは、何もビジネスの上だけでなく、父親業でも大切なポイントなのである。
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