少年
オトコの子育て講座
お父さん
青木 匡光
第4回 父親の受けもつ "しつけ" シリーズ


第1回
子育てはハッピーな事業


第2回
父親の心構え


第3回
信頼される父親になる
ためには

1.良き見本を示す

よく「子は親の背中を見て育つ」と言う。では背中とは何だろう。

素行(そこう)。

つまり日常生活の中のちょっとしたふるまい、しくざ、行動のことである。
私は喫茶店やレストランに行くと、客を観察するクセがある。特に男性の行動を見ているとおもしろいし、いろいろ考えさせられることも多い。
例えば「おい、水をくれ」と言う人、明らかにウエイトレスの手順を見はからって「すみません」と声をかけ「水をください」と言う人などなど。本人は意識していないがゆえに、その何気ない行動にその人の「人となり」が出てしまうのである。
「すみません」の人は、おそらく社会性があり、どんな人にも変わらぬ態度で接することができる人であろうし、そう心がけている人であろう。一方、「おい」の人は、家庭でもこんなオオヘイな態度なのではないか。それでいて権威に弱く、金や力を持つ人には媚びたりする小心者の場合が多い。こういう父親をもつ子供は、やがて「おい」ということになりかねない。いや、なってからでは遅い。

子供が小さいうちから、いい見本を示そう。

子供と電車に乗ったら席をつめよう。
お年寄りに席をゆずろう。

こうやってさり気なく、良き手本を示すことは、言葉で注意するより、ずっと効力がある。
中にはふんぞり返って大人なみのスペースをとって座る子供もいる。これは明らかに大人のマネである。反省すべきは大人(つまりその子の父親である)
父親は、社会のルールを子供に伝える役割を負っている、という自覚を持つべきである。
やさしく、思いやりがあり、いじめなどに加わらない子供に育てたかったら、それを毎日の生活の中で身をもって示すことである。

子供はちゃんと見ている。
子供に「ダメ!」と言って、「パパだってやっているじゃないか」と言われないために、まず自分自身が良き大人として”先輩”になることからはじめてほしい。


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著者のプロフィール

 青木匡光(あおき・まさみつ)

ビジネス評論家。
ヒューマンメディエーター(人間接着業)。1933年東京生まれ。
小樽商科大学卒。
三菱商事に10年間勤務したあと、広告会社に転職。

1975年アソシエイツ・エイランを設立、異業種交流の場を提供。
またサロン風のオフィスを「ヒューマンハーバー(人間の港)として開放し、人間関係に悩む人たちに指針を与え、
人生に意欲的な人同士を結びつけている。

現在、異業種交流や人脈づくりのパイオニアとして講演、著作などで活躍中。
著書は「顔を広め味方をつくる法」(日本実業出版社)、「人づきあいが苦にならない法」(PHP研究所)、
「EQ型人間が成功する」(産能大学出版部)、近著に「人づきあいの旅にでよう」(JDC)、「内気が苦にならなくなる本」(法研)、「オトコの子育て講座」(教育評論社)などがある。

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