第1回
子育てはハッピーな事業
第2回
父親の心構え
第3回
信頼される父親になる
ためには
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1.良き見本を示す
よく「子は親の背中を見て育つ」と言う。では背中とは何だろう。
素行(そこう)。
つまり日常生活の中のちょっとしたふるまい、しくざ、行動のことである。
私は喫茶店やレストランに行くと、客を観察するクセがある。特に男性の行動を見ているとおもしろいし、いろいろ考えさせられることも多い。
例えば「おい、水をくれ」と言う人、明らかにウエイトレスの手順を見はからって「すみません」と声をかけ「水をください」と言う人などなど。本人は意識していないがゆえに、その何気ない行動にその人の「人となり」が出てしまうのである。
「すみません」の人は、おそらく社会性があり、どんな人にも変わらぬ態度で接することができる人であろうし、そう心がけている人であろう。一方、「おい」の人は、家庭でもこんなオオヘイな態度なのではないか。それでいて権威に弱く、金や力を持つ人には媚びたりする小心者の場合が多い。こういう父親をもつ子供は、やがて「おい」ということになりかねない。いや、なってからでは遅い。
子供が小さいうちから、いい見本を示そう。
子供と電車に乗ったら席をつめよう。
お年寄りに席をゆずろう。
こうやってさり気なく、良き手本を示すことは、言葉で注意するより、ずっと効力がある。
中にはふんぞり返って大人なみのスペースをとって座る子供もいる。これは明らかに大人のマネである。反省すべきは大人(つまりその子の父親である)
父親は、社会のルールを子供に伝える役割を負っている、という自覚を持つべきである。
やさしく、思いやりがあり、いじめなどに加わらない子供に育てたかったら、それを毎日の生活の中で身をもって示すことである。
子供はちゃんと見ている。
子供に「ダメ!」と言って、「パパだってやっているじゃないか」と言われないために、まず自分自身が良き大人として”先輩”になることからはじめてほしい。 |