少年
オトコの子育て講座
お父さん
青木 匡光
第9回 打ち込める世界を持とう


第1回
子育てはハッピーな事業


第2回
父親の心構え


第3回
信頼される父親になる
ためには


第4回
父親の受けもつしつけシリーズ 1.良き見本をしめす


第5回
父親の受けもつしつけシリーズ 2.まず自分が自立する

      
第6回
父親の受けもつしつけシリーズ 3.家族ルールを作る


第7回
父親の受けもつしつけシリーズ 4.真剣に叱る


第8回
良きカウンセラーになる

      
私の知人で中小企業の社長でありながら、植物に関してのプロになった人がいる。
彼は、高校時代からずっと植物に興味を持ち続け、やがて本職も立派にこなしながらも植物大辞典の編集に参加するまでになった。
現在は、全国に3000人以上会員のいる植物愛好会のまとめ役であるが、
かつて二人の息子が小さい頃は、各地の植物採集に同行させた。

父親が何かに打ち込んでいる姿を、子供たちに見せたかったのだろう。
子供たちは、普段と違う父を見て、子供心にも、そこに『本気』を感じ、胸を打たれたのだと思う。二人の息子は、今も父を敬愛していると聞く。

現在はロマンのない時代と云われているが、ロマンのない父親は、いつの時代でもパワー不足だと私は考える。
どうか「これだけは得意」、「これを語らせたらウルサイ」という世界を持って欲しいと願ってやまない。
植物のプロになった知人は、植物だけにとどまらず、樹木や昆虫、天候、土や水といった幅広い人々と心豊な時間を共有したに違いない。素晴らしい人生ではないか。
勿論、家庭をないがしろにしてはいけないのは当然だが、そのために子供を導きこむのは妙案だ。自分にとって極上の世界を見せ、その世界にいることは、必ず人生を豊にしてくれると、子供たちに伝えるいいチャンスである。
言葉で云うよりも、具体的に見せることが何よりも説得力を持つ。

ストレスで時には逃げ出したいと思うことも多いだろう。
そんな時代だからこそ、『シンソコ楽しい時』が必要だ。(父親にも、母親にもだ)
そうすることにより、精神的に安定することができる。
子どもにとって平常心で、優しい父親ほど頼もしい相棒≠ヘいないだろう。
没入できる世界は、子育て中の父親自身にとっても、大切なものなのだが、子供の側にも大切な大切な世界なのである。ということを、覚えておいて欲しいと思う。


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著者のプロフィール

 青木匡光(あおき・まさみつ)

ビジネス評論家。
ヒューマンメディエーター(人間接着業)。1933年東京生まれ。
小樽商科大学卒。
三菱商事に10年間勤務したあと、広告会社に転職。

1975年アソシエイツ・エイランを設立、異業種交流の場を提供。
またサロン風のオフィスを「ヒューマンハーバー(人間の港)として開放し、人間関係に悩む人たちに指針を与え、
人生に意欲的な人同士を結びつけている。

現在、異業種交流や人脈づくりのパイオニアとして講演、著作などで活躍中。
著書は「顔を広め味方をつくる法」(日本実業出版社)、「人づきあいが苦にならない法」(PHP研究所)、
「EQ型人間が成功する」(産能大学出版部)、近著に「人づきあいの旅にでよう」(JDC)、「内気が苦にならなくなる本」(法研)、「オトコの子育て講座」(教育評論社)などがある。

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