少年
オトコの子育て講座
お父さん
青木 匡光
第10回 悩みながら親になる


第1回
子育てはハッピーな事業


第2回
父親の心構え


第3回
信頼される父親になる
ためには


第4回
父親の受けもつしつけシリーズ 1.良き見本をしめす


第5回
父親の受けもつしつけシリーズ 2.まず自分が自立する

      
第6回
父親の受けもつしつけシリーズ 3.家族ルールを作る


第7回
父親の受けもつしつけシリーズ 4.真剣に叱る


第8回
良きカウンセラーになる


第9回
打ち込める世界を持とう

      
「自分の子供ながら何を考えているのか。」、
「どう、躾けていいか分らない。」などの悩みを抱える父親が多いらしい。
私は、そんな声を聞くたびに「当たり前だ。」と、いつも独り言を云う。
何故か?人は初めから親だったわけではない。初めはみんな子供だった。
それが我が子≠ェ生れて父親になったのだ。
『親業初心者』に自信などある訳がない。
しかし、その親業も1年、2年、3年とキャリアを積むと、それなりに慣れてくる。
子供が生れたばかりの頃の思いは、「ただただ元気であればいい。」から、
やがて「勉強もしっかり、運動もできて、人に優しく」と、ビジョンもより具体的になってくる。そうなると、子供への期待値も高くなり、干渉したがるようになる。
知らず知らず自分の理想型にはめこもうという気が起きてくる。
だが、子供は親の云う通りになどならない。これは断言できる。
(もし、云う通りに育ったらオカシイ!!と思ったほうがいい)

親は、子供が自立して、親が死んだ後も、生きてゆけるような大人になるための
単なる助っ人に過ぎないのである。
よく云うではないか。
『親は子供を水のキレイな岸辺に連れて行くことはできるが、その水を飲むか飲まないかは、子供が決めること。』
もし、無理に子供の首をつかんで水を飲ませようとしたら、どうなるか。
思っただけでもゾッとする。

「我が子が分らない」と云う場面に直面した時、ぜひ、こう考えて欲しい。
「俺の親達も、こんな風に悩んで育ててくれたのか」と。
親、特に男親は悩み、子を信じ、時に耐え、待つことを率先して引き受けて欲しいと、
私は願ってやまない。
やがて子は、親の傘下から離れてゆく。それまでの時間は、決して長くはない。
その時間を悩みながら、親業をやりぬいて欲しい。
私はもう、親を卒業して何年にもなるが、
今もって親業は、遣り甲斐のある楽しい事業だったと思っている。

ガンバレ!!世のお父さん。


                                           完


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著者のプロフィール

 青木匡光(あおき・まさみつ)

ビジネス評論家。
ヒューマンメディエーター(人間接着業)。1933年東京生まれ。
小樽商科大学卒。
三菱商事に10年間勤務したあと、広告会社に転職。

1975年アソシエイツ・エイランを設立、異業種交流の場を提供。
またサロン風のオフィスを「ヒューマンハーバー(人間の港)として開放し、人間関係に悩む人たちに指針を与え、
人生に意欲的な人同士を結びつけている。

現在、異業種交流や人脈づくりのパイオニアとして講演、著作などで活躍中。
著書は「顔を広め味方をつくる法」(日本実業出版社)、「人づきあいが苦にならない法」(PHP研究所)、
「EQ型人間が成功する」(産能大学出版部)、近著に「人づきあいの旅にでよう」(JDC)、「内気が苦にならなくなる本」(法研)、「オトコの子育て講座」(教育評論社)などがある。

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